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日向神話を由来とする伝承・旧跡などが数多く残されている宮崎県は、古くから人々が暮らし、交通の要衝としても栄えてきた地域です。
しかし、鎌倉時代頃から勢力争いの舞台となり、江戸時代には天領と小藩に分割されたため、絵画や陶磁器などはあまり発展しませんでした。
一方、鹿児島、熊本、大分と接しているため、近隣から美術工芸品が持ち込まれることも多く、国内で作られた陶磁器はもちろん、唐物と呼ばれる大陸由来の陶磁器や骨董品などが蔵整理などの際に見つかることもあります。
一見するとそれほど価値がないように見えても思わぬ価値がつくことがありますので、古い陶磁器や工芸品、茶道具などの売却をご検討の際はぜひご相談ください。
専門的な知識と豊富な経験を持つ査定士が価値を判断し、適正な買取額を提示させていただきます。
小松原焼は、宮崎県宮崎市で製作されている陶磁器です。鹿児島の苗代川焼の流れをくんでおり、江戸時代末期の1860年に都城市の小松原で始まったとされています。表面に細かな割れが入った「さめ肌」「鈍甲肌」と力強く重厚な佇まいが特徴で、花器、壺、日常生活用品など多種多様な品がつくられています。
黒木国昭は、1945年に宮崎県須木村(現小林市)に生まれたガラス工芸作家です。宮崎県立小林高等学校を卒業後、18歳で東京のガラス会社に就職。火傷の絶えない職場環境でありながら、ガラスの美しさに魅入られた国昭はガラスの道に入ることを決意し、 1974年から創作活動を開始します。1977年には国家ガラス製品製造技能士一級を取得。伝統工芸展や日本のガラス展に作品を出品し、ガラス工芸家として注目を集めました。1989年に宮崎県東諸県郡綾町にグラスアート宮崎綾工房を創設し、1991年に国の卓越技能者「現代の名工」に認定されました。 黒木国昭の作品は、金・プラチナ象嵌で華やかに仕上げた「光琳・琳派」、色ガラスを三層・四層重ね、カットして模様を描いた「綾切子」など、日本文化や日本の精神を感じさせるデザインと西洋のガラスを融合させていることが特徴です。
瑛九は1911年に宮崎県宮崎市で生まれた画家であり、版画家、写真家でもある人物です。1925年に上京して日本美術学校に入学して油絵の制作を始め、1930年オリエンタル写真学校に入学して写真を学びます。1935年に画家の山田光春らと芸術家クラブ「ふるさと社」を結成。翌年の1936年に瑛九の名でフォトグラムの作品集「眠りの理由」を40部限定で刊行します。同作品集はデッサンに基づいた型紙を使うことから「フォト・デッサン」と称され注目を集めました。フォトモンタージュやコラージュも得意としており、1937年の第1 回自由美術家協会展にはコラージュ作品群「レアル」を出品しています。 戦後は版画の普及に努めながら油彩画の制作を続けるなど精力的に活動を続けていましたが、1960年に48歳でこの世を去りました。 抽象的でありながら叙情的な作風が特徴といわれていますが、油彩、水彩、フォト・デッサン、コラージュ、当時はまだ珍しかったエッチングやリトグラフなど、多種多様な作品を数多く残しているため、一言で表現することが出来ません。 戦前、戦後の日本の前衛美術を形作った一人であり、後のアーティストにも多大な影響を与えた作家でもあります。
山内多門は1878年に宮崎県都城市で生まれた日本画家です。16歳で狩野派の中原南渓に学び、1899年に上京して川合玉堂に入門し。翌年には玉堂の師である橋本雅邦に師事しました。当初は人物画を主に制作していましたが、1907年の第1回文展で「驟雨之図」が三等賞になった以後は山水画家としての道を歩んでいきました。その後は文展、帝展、巽画会、などの展覧会で活躍し、第5回文展で主席三等賞になった「日光四季」は文部省買い上げになるなど功績を積んでいきました。1930年には明治神宮聖徳記念絵画館の壁画「中国西国巡幸鹿児島着御」を手掛けるなど、大作にも挑んでいます。 狩野派をベースとした山水画が特に優れていると言われていますが、その線は狩野派の伝統的な強い線ではなく、雪舟の山水画のように細やかで雄渾であることが特徴です。
鶴村義美は1919年に宮崎県都城市で生まれた画家です。関西を中心に個展を数多く開催して注目を集め、さまざまな展覧会に出品して功績を上げており、第8回韓日親善美術交流展では金賞を受賞しました。女性像に特化した作家で、繊細な表情や光と影のバランスが美しく優雅な作品を残しています。
堀川国広は安土桃山時代の日向国綾で生まれた刀工で、刀匠「堀川派」の祖となる人物です。日向国の戦国大名・伊東氏に仕え、主家が没落後は山伏に転身。山岳修行に身を投じて諸国放浪しながら刀工をつづけ、1584年に不動明王像と「武運長久」の文字、梵字を彫刻した「山伏国広」と呼ばれる太刀を鍛刀します。 山伏国広を鍛刀後、下野国(現在の栃木県)で易学(えきがく)、漢学、医学、軍学などを学べる、当時唯一の学習施設山伏国広を鍛刀後、堀川国広は諸国を遍歴し、下野国(現在の栃木県)「足利学校」に入学します。 下野国でも作刀を続け、1590年に、豊臣秀吉による小田原征伐に際して依頼された刀を鍛えています。備前長船長義が鍛えた刀の写しとして作られ、山姥を斬ったという逸話があることから「山姥切国広」と呼ばれる名刀です。長尾氏没落後は京都に移住し、一条堀川の地で再び作刀に従事。この頃から堀川国広と呼ばれるようになりました。
武者小路実篤は、「荒野」「お目出たき人」「罪なき罪」「世間知らず」などを手掛けた文豪です。「白樺派」の小説家として有名ですが、小説だけではなく詩や絵画などにも取り組んでいます。江戸時代から続く公爵の家系に生まれましたが、次第に階級社会のない世界を夢見るようになり、1918年に宮崎県児湯郡木城村に自身の理想郷として「新しき村」を建設しました。絵画を手掛けるようになったのはこの「新しき村」で暮らし始めてからで、1927年に自身の油絵作品として最初になる「南瓜」を制作しました。また、1936年にヨーロッパに渡り、美術館や画家のアトリエを訪ねています。 武者小路実篤の絵は一般家庭の台所にあるような野菜や果物を素直に描き、「讃」とよばれる短い言葉を添えた作品が多く、見る人の心を温かくしてくれる作風から現在も人気があります。
若山牧水は1885年に宮崎県東臼杵郡坪谷村(現・日向市)で生まれた歌人で、自作の短歌の揮毫を多数制作したことから書家としても知られる人物です。1899年に宮崎県立延岡中学校に入学して短歌と俳句を始め、18歳のときに号を「牧水」としました。1904年に早稲田大学に入学。1908年に英文学科を卒業し、初の歌集「海の声」を出版しました。1909年に中央新聞社に入社しますが5ヶ月後に退社し、歌人であり書家でもある尾上柴舟の門に入りました。1910年に代表作となる歌集「別離」を発行し、自然主義の歌人としての名を広めました。酒と旅を愛し、死因は大量飲酒による肝硬変などではないかといわれています。また、旅先で歌を読んで日本各地に歌碑を残していることでも有名です。若山牧水の書は、自然に流れるような気負いのない字体で、素朴で柔らかい印象から人気があります。
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骨董品の中には専門知識がないと価値に見合った査定をすることが難しい品があります。アジアアートギャラリーでは幅広いジャンルの知識が豊富な鑑定士が価値に見合った査定をいたします。
査定額にご納得いただけなかった場合はキャンセルして頂いても構いません。キャンセル料などを請求する事も一切ございませんので、お気軽に出張買取をご利用ください。
倉庫や蔵から出てきた骨董品や、先代がコレクションしていた絵画など、年代や価値がわからないお品も一つずつ丁寧に鑑定させていただきます。
出張にかかる費用や鑑定・査定等の手数料もいっさいいただき査定額にご納得いただいた場合には、その場で現金でお支払いいたします。
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