蒔絵・漆器を高価買取

アジアアートでは、「お椀」「漆額」「硯箱」などの蒔絵・漆器を幅広く買取しています。
なかでも、江戸時代から明治時代にかけての漆器は塗りや装飾が優れているだけではなく、下地となる木の品質が良いものも多いため、無名の職人・作家の作品でも高い価値がつくことがあります。
査定料など手数料は全て無料ですのでお気軽にご相談ください。


重箱やお椀、お盆など、漆で仕上げた漆器は日本の生活シーンに古くから存在し、現在も輪島塗や会津塗、越前漆器、川連漆器など、様々な地域で特色のある漆器が作られています。
無地の朱塗りや黒塗りのほか、木目が見える無色の漆器などがありますが、なかでも蒔絵をはじめとする装飾が施された漆器は世界的にも評価が高く、ヨーロッパで「ジャポニズム」が流行した19世紀末から20世紀には漆器のことを「ジャパン」と呼ぶようになるなど、日本の漆器は人気を集めました。
また、漆器の代表ともいえる蒔絵は英語でも「Makie」と呼び、日本を訪れる外国人がお土産として購入するなど特に人気が高く、蒔絵をはじめとした漆器をコレクションしている人も少なくありません。

蒔絵・漆器の買取品目

技法

平蒔絵、研出蒔絵、高蒔絵、螺鈿、沈金、乾漆、堆朱、堆黒、具利、堆錦、籃胎漆器など

産地

輪島塗、越前漆器、琉球漆器、京漆器、会津漆器、山中漆器、江戸漆器、高岡漆器、津軽塗、秀衡塗、紀州漆器、根来塗、香川漆器など

種類

香合、香炉、花器、香道具、棗、菓子器、碗、皿、盆、重箱、酒器、膳、煙草盆、硯箱、文箱、万年筆、簪、笄、印籠、武具、三味線、三線、琴、漆額など

  • 金蒔絵製品

  • 草花文野弁当

蒔絵・漆器の代表的な作家

| 赤地友哉 | 赤塚自得 | 磯井如真 | 磯井正美 | 一后一兆 | 太田儔 | 大西勲 | 大場松魚 | 尾形光琳 | 音丸耕堂 | 川北良造 | 川之邊一朝 | 北村昭斎 | 清瀬一光 | 小森邦衞 | 玉楮象谷 | 寺井直次 | 中村省三 | 中村宗哲 | 前大峰 | 前端春斎 | 松田権六 |

作者や産地

松田権六や寺井直治、音丸耕堂、磯井如真、村井昭斎などの人間国宝、池田泰真や白山松哉などの帝室技芸員が手掛けた品や、名工と呼ばれる職人の品は高い価値がつき高額査定が期待できます。
また、輪島塗、会津塗、紀州漆器、春慶塗など有名産地の漆器は無銘の品であっても、産地の特徴がよく表れている品や装飾が優れている品などは高額になる可能性があります。

時代

古い時代に作られた価値は骨董的な価値が付きやすいだけではなく、江戸期や明治期の品は漆器の素地となる木材の質が良いため高い価値が付く傾向があります。
一方、新しい時代の品はウレタン塗料を使っている品や、手作業で作る蒔絵ではなくシルクスクリーンなどをつかって工業的に作られた大量生産品も多く価値が付きにくいことがあります。
また、現在の漆器は本漆ではなくカシュー漆を使用していることもあります。カシュー漆を使用していても手作業で作られた品であれば価値が付きますが、本漆に比べると色合いや質感が劣ることが多いため、価値が低くなる傾向があります。

状態

漆の剥げや浮き、変色、蒔絵など装飾が施された品は装飾部分の傷や剥がれ、大きなシミや欠け、ヒビなどは査定額低下の要因となります。ただし、古い時代に作られた品の場合、ある程度の劣化は査定額に影響しないこともあります。
また、紀州漆器の起源となったといわれている「根来塗」は、黒漆の上に朱漆を一度だけ塗って作るため、使い込むと朱漆が薄くなって下から黒が露出することが大きな特徴であり、この特徴こそが根来塗の「味」として愛されています。はそのため、漆が剥げているから価値が低いとは限りません。
状態が良い品はもちろん、状態が悪い品も一度査定に出してみましょう。

セットの品

茶道具や屠蘇器などは複数の椀や盃、箱などがセットになっているのが一般的です。また、重箱や文箱、硯箱、煙草盆などは蓋がついていたり、灰吹きなどの道具がついていたりします。
セットの品は単体で査定に出すよりも一式そろえて査定に出した方が高額になりやすく、品物によってはかなりの高値がつくこともあります。
一部が破損している、紛失しているといった場合でも単品より価値が付くことも多いので、セットになっている品はできるだけそろえて査定に出すとよいでしょう。

箱や品質保証書など

箱や品質保証書があると、その品が誰によって作られた品か・どのような品かを知る手掛かりとなります。銘などが入っていない品では価値を判断する基準になるため、箱などがあると査定額がアップする可能性があります。

このようなお品物でもしっかり価値を鑑定

他店で断られたお品物でも当社ではしっかりと鑑定・査定いたします

  • 欠け

  • 汚れ

  • 変形

  • サビ

  • シミ

  • 虫食い

蒔絵・漆器の買取に関するよくある質問

状態がよくないのですが買取可能ですか?

漆器はデリケートなため劣化しやすく、年代物であればある程度の変色や退色、小さな傷などがあるのが普通です。大きく破損していたり実用不可能な状態になっていたりする場合は買取できない可能性がありますが、経年劣化の範囲であれば査定額に影響しないこともあります。
また、状態が悪い品でも骨董的価値や希少価値が高い品であれば高価買取になる可能性もあります。まずは気軽にご相談ください。

技法や産地がわからないのですが買取可能ですか?

技法や産地が分からない品もしっかり鑑定を行い、価値に見合った価格で買取いたします。
蒔絵、螺鈿、沈金などの装飾が施された漆器・漆芸品はもちろん、装飾されていない無地の漆器・漆芸品もぜひご相談ください。

作者や年代などがわからないのですが買取可能ですか?

漆器は素体となる木地を作る職人と、漆を塗る・蒔絵などの装飾を施す職人が異なる分業制で作られていることが多く、人間国宝や帝室技芸員、千家十職などを除くと作者不明であることが珍しくありません。有名作家の品であれば価値が付きやすいのは確かですが、作者不明の品や無銘の品であっても品質の良さや装飾の美しさによっては価値が付きます。
また、年代が不明な品も特に問題ありません。専門的な知識を持つ査定士が鑑定を行い、正確な価値を判断します。

海外の漆器も買取ってもらえますか?

中国の堆朱は世界的にも人気があり、コレクター需要も高いことから年代や作者によってはかなり高い価値が付きます。売却を検討中の方はぜひご相談ください。
また、ベトナムやカンボジア、ラオスなど東南アジアの漆器などもご相談ください。

蒔絵・漆器の特徴

日本と漆のかかわりは非常に深く、縄文時代には接着剤として漆が使用されており、飛鳥時代に大陸から仏教とともに漆芸の技術が伝えられると様々な工芸品が作られるようになりました。
飛鳥時代には朱、黄、緑の顔料や玉虫の羽で絵や装飾を施した全面漆塗りの「玉虫厨子」が作られ、奈良時代には唐から貝を使って装飾する「螺鈿」が伝わり漆芸の技術は徐々に発展していきます。
蒔絵の漆器が作られるようになったのもこのころからと見られており、正倉院宝物である「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」が蒔絵の起源であると考えられています。
平安時代に入って貴族文化が花開くと、建具や家具、文房具など様々な品に蒔絵や螺鈿が施された漆器が使われるようになり、その技術も向上。さらに鎌倉時代や室町時代には武士の間で蒔絵が流行し、現在も使われている「平蒔絵」「高蒔絵」「研出蒔絵」の技法が確立しました。
また、漆器は古くから仏教の世界にも取り入れられており、現在の和歌山県岩出市にあたる紀伊国の根来寺で、黒漆の上に朱漆を一度だけ塗って仕上げる「根来塗」が作られるようになりました。根来塗の職人は1585年の豊臣秀吉による根来攻めで日本各地に散らばり、それぞれの土地に漆器の技法を伝えたといわれています。
天下泰平の江戸時代に入るとその技術は飛躍的向上し、さらなる発展を遂げます。輪島や会津が漆器の一大産地となったのも、香川漆器や津軽塗など特色ある漆器が作られるようになったのも江戸時代です。
明治時代になると国内消費だけではなく海外輸出用にも漆器が作られるようになります。当時、海外との貿易で栄えた横浜では江戸時代から作られていた「芝山象嵌」から発展したといわれる「芝山漆器」が作られ数多く輸出されました。
シカゴ万博やウィーン万博でも高い評価を受け、世界的にも人気が高まった日本の漆器や蒔絵は、生活様式の変化の影響などもあり生産が落ち込んだ時期はあったものの、現在も日本各地で作られ続けています。

蒔絵

蒔絵は日本の漆器の加飾技法の代表であり、海外では「Makie」と呼ばれて愛されています。
蒔絵には大きく分けて「平蒔絵」「研出蒔絵」「高蒔絵」の三種類があります。
基本的には漆器の表面に漆で模様などを描画する「地書き」、地書きの漆が乾ききる前に金粉などの金属粉を蒔いて定着させる「粉蒔き」、粉蒔きした漆が乾燥した上から漆を塗って金属粉を保護する「粉固め」を行った後、金属粉の表面が見えるよう研磨すると「平蒔絵」となり、粉固めの後さらに「塗込み」と呼ばれる工程を経てから研磨を行うと「研出蒔絵」となります。
また、高蒔絵は下地となる漆器の上に炭などを混ぜた漆を盛り付けて模様を隆起させ、その上に平蒔絵を施します。
蒔絵は技法や研磨の仕方、使用する金属粉の粗さによって印象が変わり、粒子が大きな金属粉を使う「丸蒔絵」が最も作業難易度が高く、見た目が華やかに仕上がります。

螺鈿

螺鈿は青貝や蝶貝、あこや貝、アワビなどの貝殻を薄い板状に加工して漆で貼り付けたり彫った部分にはめ込んだりする加飾技法で、漆器では蒔絵を併用して使われることが多い技法です。
古代メソポタミアや古代エジプト、中国や韓国といったアジア諸国でも幅広く使われており、日本では奈良漆器に多く見られます。
正倉院の宝物にも螺鈿を使った漆器が多く、貴族的で風雅な印象があります。

特色のある漆器

漆器というと、輪島塗や会津塗といった黒や朱色の器体と美しい蒔絵の組み合わせや、黒・朱・あめ色などの無地の器をイメージしますが、イスラム圏の「アラベスク」やアジアの「更紗」のような模様が特徴の「蒟醤(きんま)」で知られる香川漆器、鮮やかな斑点模様が特徴の「唐塗」で知られる津軽漆器、螺鈿よりも厚みのある貝を使って立体的に仕上げる芝山漆器など、特色のある漆器も存在します。

アジアアートは、多種多様な蒔絵・漆器を買取しています。
人間国宝や有名な職人が作った品、有名産地の品、無銘の品、古い時代の品などはもちろん、中国の堆朱なども専門知識豊富な査定士が鑑定し、その価値に見合った査定額で買い取らせていただきますので、お手元に売却を検討している漆器をお持ちの方はご相談ください。

骨董品買取の特徴

お客様が安心してご利用いただける買取店を目指しております

経験豊富な鑑定士が骨董品を査定

骨董品の中には専門知識がないと価値に見合った査定をすることが難しい品があります。アジアアートギャラリーでは幅広いジャンルの知識が豊富な鑑定士が価値に見合った査定をいたします。

鑑定・査定後のキャンセルも可

査定額にご納得いただけなかった場合はキャンセルして頂いても構いません。キャンセル料などを請求する事も一切ございませんので、お気軽に出張買取をご利用ください。

種類や量を問わず鑑定・買取いたします

倉庫や蔵から出てきた骨董品や、先代がコレクションしていた絵画など、年代や価値がわからないお品も一つずつ丁寧に鑑定させていただきます。

出張費や鑑定料などの手数料完全無料

出張にかかる費用や鑑定・査定等の手数料もいっさいいただき査定額にご納得いただいた場合には、その場で現金でお支払いいたします。

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