限定200部の深淵。加山又造『千鳥とほね貝』

【福岡県福岡市中央区買取】
ご家族の遺品整理に伴い、先代様が長年大切にコレクションされていた美術品の中から、日本画の巨匠・加山又造による版画作品『千鳥とほね貝』をお譲りいただきました。
「価値のわかる専門の場所に、しっかりと査定して手放したい」というご相談をいただき、私たちが無料の出張買取にお伺いしてお品物を拝見したときの様子と、作品に込められた魅力についてご紹介いたします。
大切に保管されていた、美しい一幅との出会い
ご依頼主様のご自宅へお伺いし、大切に保管されていたお品物を実際に拝見させていただきました。
そこに収められていたのは、深い暗闇の中に毅然と立つ一羽の千鳥と、静かに佇むほね貝が緻密に描き出された、静けさの中に強い力強さを放つ素晴らしい作品でした。
長年ご自宅の誇らしい場所に飾られていたものですが、絵のコンディションはもちろんのこと、額縁や共箱などの付属品に至るまで大変綺麗な状態で丁寧に保たれていました。ご家族にどれほど大切に愛され、日頃から丁寧に扱われてきたのかがひと目で伝わる見事な状態であり、当店の鑑定士もその美術的価値をしっかりと評価させていただきました。
「先代が大切にしてきた思い出の品だからこそ、価値のわかる専門家に託したい」というご依頼主様のお気持ちに寄り添い、安心してお任せいただけたこと、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
作家と作品について:加山又造『千鳥とほね貝』の魅力
今回お譲りいただいた作品の作者である加山又造(1927-2004)は、日本の近代絵画界に計り知れない足跡を残した文化勲章受章作家です。伝統的な日本画の枠組みに深く根ざしながらも、それに満足することなく、銅版画(メゾチント)をはじめとする多彩な表現技法に挑戦し、常に革新的で洗練された美の世界を切り拓いてきました。
本作『千鳥又造『千鳥とほね貝』』は、1989年に制作されたメゾチントによる版画作品で、限定200部という限られた部数で発行された大変希少なものです。ビロードのように深みのある黒の闇の中に、鮮烈かつ繊細に浮かび上がるモチーフの描写や、作家独特の哲学的な構成美は、発表から時を経た今なお、多くの美術愛好家やコレクターたちの心を深く捉えて離しません。
版画作品でありながら、1点ものの絵画に匹敵するほどの強烈な存在感とオーラを放っているのが、加山又造のメゾチントの大きな特徴です。
美術品・骨董品のご売却・査定に関するご相談
ご親族様が長年かけて集められてきたコレクションの整理や、ご実家の蔵や物置の片付けなどで、価値のありそうな絵画や骨董品が見つかったものの、「どう扱えばいいか分からない」「本物かどうかも判断がつかない」とお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。
作者の名前が分からない絵画や、古びていて価値の見当もつかない骨董品であっても、専門知識を持つ鑑定士が1点ずつルーペや資料を用いて丁寧に拝見いたします。
「売却するかどうかは決めていないが、まずは現在の価値だけでも知りたい」といったご相談も大歓迎です。大切なコレクションが持つ本当の価値を見極め、次の世代へと大切に繋いでいくためのお手伝いをさせていただきます。美術品のご処分でお困りの際は、いつでもお気軽にお問い合わせください。



