【福岡県福岡市博多区買取】
錦光山は伝統ある京都の窯で、明治初期にヨーロッパ輸出で大成功したことで有名です。京薩摩とあるのは、薩摩焼の技術が基になっているためで、欧米への輸出を意識した陶器には、絵付けと金彩を多用した華やかなものが多くあります。こちらの香炉も、以上のご説明のように薩摩焼を基に絵付けと金彩が施されています。ただ、よく見ていただくと「伝統ある京都の窯」の香炉としては、やや大味な造形で、絵付けも筆先に力がこもっていないように感じます。焼成温度も低めだったのか、すぐに欠けそうな雰囲気です。欧米向けだけに、パリッとしてないとですね。