竹刻漢詩紋古竹製腕鎮

【福岡県福岡市中央区買取】

竹刻漢詩紋古竹製腕鎮 – 150年の歴史を刻む書道具の名品

福岡市中央区は、古くから文化と商業の中心地として栄えてきました。その地で、当店の常連のお客様から、代々受け継がれてきた貴重な書道具をお譲りいただく機会に恵まれました。今回ご紹介するのは、150年以上もの歴史を持つ「竹刻漢詩紋古竹製腕鎮」です。

腕鎮(わんちん)は、書道を行う際に筆を持つ腕先を支える道具です。単なる実用品ではなく、その美しさと芸術性から、文人たちに愛され続けてきました。今回の品は、その中でも特に見事な逸品といえるでしょう。

この腕鎮の特筆すべき点は、その精緻な彫刻技術にあります。表面には両面穴銭文が、裏面には漢詩が刀刻で細密に彫り込まれています。竹の湾曲した表面に、これほど繊細な彫刻を施すには、並々ならぬ技術と忍耐が必要です。特に裏面の漢詩は、達筆極細の文字が全面にびっしりと刻まれており、その技巧の高さに目を見張るものがあります。

さらに驚くべきは、この彫刻の正確さです。漢詩の彫刻は、まるで精密機械で加工したかのように、長方形の枠内にピタリと収まっています。この正確さは、制作者の卓越した技術と、細部へのこだわりを如実に物語っています。

竹製の腕鎮は、使用するうちに独特の艶と風合いが生まれます。150年もの間、大切に使用され続けてきたこの品には、所有者の思いと歴史が刻まれているといっても過言ではありません。

ただし、長年の使用による若干の損傷も見られます。角の一部に剥離が始まっており、所有者の方によると、不意に和紙が挟まって欠けてしまったそうです。しかし、このような経年変化も、この腕鎮の歴史の一部として捉えることができるでしょう。

本品の価値を総合的に判断し、買取価格は20,000円とさせていただきました。150年以上の歴史を持つ名品としては、決して高額とは言えないかもしれません。しかし、私たちは単に金銭的価値だけでなく、その歴史的、文化的価値も十分に考慮しています。

ここで強調しておきたいのは、このような貴重な美術品・骨董品の価値を正しく見極める重要性です。近年、屋敷整理や遺品整理を請け負う業者が増えていますが、中には美術品や骨董品の価値を正確に判断できない場合もあります。不動産会社や葬儀会社、引っ越し業者が付帯サービスとして行う整理作業でも同様です。

そのため、整理や処分を検討される際は、まず美術品・骨董品の専門家による査定をお勧めします。当店では、出張費や査定料を一切いただいておりませんので、お気軽にご相談いただけます。価値ある品を誤って処分してしまうことのないよう、専門家の目で丁寧に査定させていただきます。

今回の「竹刻漢詩紋古竹製腕鎮」のように、一見しただけではその真価がわからない品も少なくありません。しかし、このような品々こそが、日本の文化や歴史を紡いできた貴重な遺産なのです。

私たち日本中国美術骨董品アジアアートは、このような文化財の価値を正しく評価し、次の世代へと橋渡しする役割を担っています。美術品や骨董品をお持ちの方、整理や処分をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。皆様の大切な品々の価値を、私たちのプロの目で見極めさせていただきます。

福岡市中央区を中心に、福岡県全域で出張買取を承っております。「硯」「中国作家作品」「竹細工」など、幅広いジャンルの美術品・骨董品を取り扱っています。お客様の大切な品々を、次の世代へとつなぐお手伝いをさせていただきます。

店舗買取・出張買取の
ご依頼はこちら

作家名や価値が不明な骨董品・美術品でも、
まずはお気軽にご相談ください。

営業時間

10:00~19:00(年中無休)

0120-77-3440
メールフォームでご依頼

出張買取の範囲

関東

  • 東京
  • 埼玉
  • 千葉
  • 神奈川

中部

  • 富山
  • 石川
  • 福井
  • 山梨
  • 長野
  • 岐阜
  • 静岡
  • 愛知

近畿

  • 大阪
  • 京都
  • 兵庫
  • 奈良
  • 和歌山
  • 三重
  • 滋賀

中国・四国

九州・沖縄

対応エリアに含まれない地域の方は「LINE査定」または「メール査定」をご利用ください。