茶掛 大徳寺 高田明浦 老師
【福岡県福岡市中央区買取】
福岡の穏やかな春の日、私たち日本中国美術骨董品アジアアートは、福岡市内のある住宅街へ出張買取に向かいました。この日の訪問先は、一年ほど前に一度査定にお伺いしたお宅でした。当時は買取までには至りませんでしたが、このたびご連絡をいただき、再訪問となりました。
お客様のお宅に到着しました。庭には手入れの行き届いた小さな茶庭があり、静かな佇まいが印象的でした。玄関で靴を脱ぎ、和室へ案内されると、そこには前回拝見した「茶掛 大徳寺 高田明浦 嘉苗無変色」が掛けられていました。
この茶掛は、大徳寺の高田明浦禅師による書で、「嘉苗無変色」という禅語が記されています。「良い種は色褪せることがない」という意味のこの言葉は、人間の本質的な善性や美徳の不変性を表現しています。高田明浦禅師は昭和18年山梨県生まれの臨済宗大徳寺派第15代管長で、その書は力強さと品格を兼ね備えています。
お客様は、「父の形見のこの茶掛を手放すのは複雑な気持ちですが、価値がわかる方に引き継いでもらえるのなら」と話されました。お父様は茶道愛好家で、この掛軸を使って度々茶会を開いていたそうです。
私たちは、お客様の茶道具を丁寧に確認しました。前回の査定表を見ながら、唐津茶碗や高麗茶碗などの茶器も再度拝見しました。これらの美術品や骨董品の歴史や文化的価値を理解し、適切に評価することが私たちの仕事です。
福岡は茶道文化が根付いた地域です。大名茶人の黒田官兵衛(如水)や、千利休の弟子・古田織部ゆかりの地でもあります。今でも多くの方が茶道を楽しみ、茶会を開催しています。
お客様は、「最近は断捨離がブームですが、美術品や骨董品は日本の文化や歴史そのもの。安易に処分するのはもったいないですよね」とおっしゃいました。私たちも同意見です。美術品や骨董品の価値は、素人目では判断が難しいものです。片付けや遺品整理の際に、知らずに貴重な品を処分してしまうことがあります。処分を考える前に、専門家による出張査定をお勧めします。
当社では、福岡県全域と九州一円へ無料で出張買取に伺っています。お客様の大切な品々を、次の世代へつなぐことも私たちの役割だと考えています。
今回の出張買取では、「茶掛 大徳寺 高田明浦 嘉苗無変色」をはじめ、いくつかの茶道具を買取させていただきました。お客様からは、「大切にしていた品々が、また誰かに愛されると思うと嬉しいです」というお言葉をいただきました。
美術品・骨董品の買取りは、日本の文化と歴史を守り、次世代に伝える営みです。日本中国美術骨董品アジアアートは、これからも福岡で、美術品・骨董品の価値を正しく評価し、丁寧な買取りを心がけます。
現代アート、絵画、中国美術品、刀剣など、幅広いジャンルの美術品・骨董品を取り扱っています。お持ちの品々の価値が気になる方は、ぜひご相談ください。福岡の美術品・骨董品買取りは、日本中国美術骨董品アジアアートにお任せください。