銅製獅子三足香炉

銅製獅子三足香炉

【鹿児島県姶良市買取】

鹿児島県姶良市での中国美術品買取 – 銅製獅子三足香炉との出会い

鹿児島県の中央部に位置する姶良市。霧島連山と錦江湾に囲まれたこの地域は、豊かな自然と深い歴史を併せ持つ魅力的な土地です。今回、この姶良市での中国美術品の出張買取のご依頼を受け、弊社「日本中国美術骨董品アジアアート」(https://asiaartgallery.jp/)の鑑定士が訪問させていただきました。

姶良市は2010年に旧姶良町、加治木町、蒲生町が合併して誕生した比較的新しい市です。しかし、この地域の歴史は古く、縄文時代の遺跡も多く発見されています。特に、加治木地区は江戸時代、薩摩藩の重要な地域の一つとして発展しました。

今回のご依頼は地元の軽引越し業者様からのご紹介でした。ある倉庫に保管されている荷物の中に、中国美術品らしきものがあるとの情報をいただいたのです。鹿児島県内での中国骨董品や美術品の買取りに定評のある弊社に白羽の矢が立ったようです。

倉庫に到着すると、若い引越し業者の方が笑顔で出迎えてくれました。「不用品の片付けやっているので、もしお値段がつくようでしたら、ご依頼者様へ代金をお届けするつもりです」と、彼は説明してくれました。その真摯な態度に、私たちも誠実に対応しようと心に決めました。

倉庫の中を拝見すると、様々な家財道具の中に、一際目を引く存在がありました。それが今回ご紹介する「銅製獅子三足香炉」です。

この香炉は、中国の伝統的な工芸技術を用いて作られた高岡銅器の品です。全体的に黒褐色の風合いを持ち、時代を経た味わいが感じられます。特徴的なのは、以下の点です:

1.獅子の装飾: 蓋の上部には、獅子の像が鎮座しています。中国文化において獅子は邪気を払う守護獣とされ、このような装飾は縁起物として好まれました。

2.三足の構造: 香炉の底部は三本の足で支えられています。これは中国の古代青銅器「鼎(てい)」の形状を踏襲したものです。三という数字は中国では陽の数とされ、安定と調和を表現しています。

3.透かし彫り: 香炉の本体には透かし彫りが施されています。これにより、香りが立ち昇る様子を楽しむことができます。透かし彫りの模様は、雲や波、そして動物たちを表現しているようです。

4.龍の取っ手: 両側面には龍をモチーフにした取っ手が付いています。龍は中国文化において最高の瑞獣とされ、皇帝の象徴でもありました。

    この香炉は工芸量産作品ではありますが、その芸術性と歴史的価値を考慮し、買取価格を20,000円と査定させていただきました。

    ところで中国美術品、特に青銅器の歴史は古く、紀元前18世紀頃の殷(いん)の時代にまで遡ります。当初は祭器や礼器として使用されていましたが、時代とともにその用途は広がり、香炉や花瓶、文房具などの日用品としても製作されるようになりました。

    この銅製獅子三足香炉は、おそらく清代後期から民国期(19世紀後半から20世紀前半)に製作されたものをモチーフにしたのではないかと推測されます。この時期、中国では伝統的な様式を踏襲しつつも、より装飾的で複雑なデザインの工芸品が多く作られました。

    少し話しはそれますが、鹿児島県で中国美術品が見つかることは、歴史的背景を考えると理解できます。江戸時代、薩摩藩は琉球王国を通じて間接的に中国との貿易を行っていました。これは幕府公認のものでした。琉球王国は薩摩藩の支配下にありながら、中国との朝貢貿易関係も維持していました。この独特の立場を利用して、薩摩藩は琉球を介して中国との貿易を行い、様々な文物や美術品を入手していました。

    ただし、これらの品々が大量に姶良市地域に直接もたらされたという証拠はありません。多くの中国美術品は、薩摩藩の中心地である鹿児島市やその周辺地域に集中していたと考えるのが妥当です。今回の香炉は和物でしたが、例えばある中国美術品がどのような経緯でこの地に来たのかは歴史的背景を考察すると、ここ鹿児島の地でも時代とともに人々の移動や物品の流通があったことは想像に難くありません。そのため、今回のようなお問い合わせがあると、まず現地に出向いて作品の詳細をしっかりと調査することになります。

    このような歴史的背景を持つ地域での美術品・骨董品の買取りは、単なる商取引以上の意味を持ちます。それは、地域の歴史や文化遺産を守り、次世代に伝えていく重要な役割を担っているのです。

    弊社「日本中国美術骨董品アジアアート」は、福岡を拠点に、鹿児島県を含む九州全域で中国美術品や骨董品の買取りを行っています。特に、鹿児島県姶良市のような歴史ある地域での出張買取りには力を入れています。

    中国美術品や骨董品の価値は、時代とともに変化します。また、その評価には高度な専門知識と経験が必要です。弊社では、長年の経験を持つ専門の鑑定士が、一点一点丁寧に査定を行っています。

    今回のような銅製香炉以外にも、中国美術品には様々な種類があります。例えば、

    1.陶磁器:青花磁器や五彩磁器など

    2.玉器:翡翠や碧玉などの硬玉製品

    3.書画:水墨画や書道作品

    4.漆器:螺鈿や蒔絵などの技法を用いた工芸品

    5.古銭:中国の歴代王朝で発行された貨幣

      これらは一例に過ぎず、実際にはもっと多様な中国美術品が存在します。それぞれに独自の価値基準があり、評価には幅広い知識が必要となります。

      また、中国美術品の評価で重要なのは、その真贋判定です。特に近年は、精巧な模造品も多く出回っているため、慎重な鑑定が求められます。弊社では、最新の科学的手法と伝統的な目利きの技を組み合わせて、正確な真贋判定を行っています。

      鹿児島県姶良市をはじめ、鹿児島県全域でお持ちの中国美術品や骨董品の価値にご興味のある方は、ぜひ弊社「日本中国美術骨董品アジアアート」(https://asiaartgallery.jp/)にお問い合わせください。出張査定、出張買取りに対応しており、お客様の大切な品々を適正価格で買い取らせていただきます。

      中国美術品以外にも、日本の掛軸や絵画なども買取りの対象としています。例えば、鹿児島県出身の画家・黒田清輝の作品なども高値で取引されています。地元にゆかりのある作家の作品は、特に丁寧に査定させていただきます。

      最後に、今回の銅製獅子三足香炉のような作品との出会いは、私たち鑑定士にとっても貴重な経験となります。このような興味深い作品を見つけ出し、私たちに託してくださった引越し業者の方、そして元の所有者の方に感謝いたします。

      美術品や骨董品の買取りは、単なる取引ではありません。それは、文化財の保護であり、歴史の継承でもあるのです。弊社は今後も、鹿児島県や福岡県を中心に、九州全域で中国美術品や骨董品の買取りを通じて、文化財の保護と継承に貢献してまいります。

      お持ちの中国美術品や骨董品について、価値の確認や売却をお考えの方は、ぜひ弊社「日本中国美術骨董品アジアアート」にご相談ください。専門知識を持った鑑定士が、丁寧に対応させていただきます。美術品・骨董品に関することなら、どんな些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

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