アジアアート出張お宝鑑定会(長崎県長崎市)2024年8月21日~8月25日

【アジアアート出張お宝鑑定会 in 長崎市江川町 開催御礼】

拝啓 残暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度は、「アジアアート出張お宝鑑定会」にご来場いただき、誠にありがとうございました。猛暑が続く中、多くの皆様にお越しいただき、心より感謝申し上げます。

■日程:2024年8月21日(水)~25日(日)(5日間)
■時間:午前10:00~午後7:00
■会場:ジョイフルサン江川本店 1階特設催事会場
■住所:長崎県長崎市江川町232番地

長崎の地で開催させていただいた今回の鑑定会は、私どもにとって非常に貴重な経験となりました。長崎の皆様の美術品・骨董品に対する深い造詣と愛情に触れ、改めてこの地域の文化の豊かさを実感いたしました。

長崎は、日本の歴史の中でも特別な位置を占める地域です。江戸時代、唯一の貿易港として栄えた出島を有し、西洋文化と東洋文化が融合する独特の文化を育んできました。その影響は美術品・骨董品の世界にも色濃く表れています。

特に印象的だったのは、長崎の中華街に由来する中国美術品の数々です。明・清時代の青花磁器や景徳鎮窯の作品、中国絵画など、日本にいながら本場中国の芸術に触れられる稀少な作品群に出会えました。これらは、長崎が持つ国際的な特性を如実に表す貴重なコレクションと言えるでしょう。

また、長崎の特色ある陶磁器である波佐見焼や三川内焼の作品にも出会うことができました。波佐見焼は、その実用性と美しさを兼ね備えた日用食器として、また三川内焼は、緻密な細工と透かし彫りの技法で知られる高級磁器として、それぞれ独自の魅力を放っています。

さらに、隣接する佐賀県の伝統工芸品にも注目が集まりました。佐賀県の誇る「有田焼」や「伊万里焼」は、その美しさと品質の高さで世界的に知られています。これらの陶磁器は、17世紀初頭に朝鮮半島から伝わった技術を基に発展し、やがて欧州の王侯貴族を魅了するほどの芸術性を獲得しました。

特に、佐賀県有田町で生まれた柿右衛門様式の作品には多くの方が関心を寄せられました。17世紀後半に確立されたこの様式は、その優美な意匠と繊細な色彩で世界中の収集家を魅了し続けています。今回お持ちいただいた江戸後期の柿右衛門様式の色絵磁器は、その気品ある佇まいと繊細な彩色に、弊社スタッフはもとより多くのご来場者が見入っていました。

今回の鑑定会では、このような地域の特色ある美術品・骨董品に加え、全国各地から集められた様々な品々にも出会うことができました。江戸期の浮世絵版画や明治期の日本画、さらには中国や韓国の古美術品など、多岐にわたる作品の数々に、改めて東アジアの美術・工芸の奥深さを感じました。

特に印象に残っているのは、ある方がお持ちくださった江戸後期の長崎派の絵画です。長崎派は、出島を通じて入ってきた西洋画法を取り入れながら、日本の伝統的な画法と融合させた独特の画風を持つ流派です。その繊細な筆致と大胆な構図に、長崎の地で育まれた国際性と日本の美意識が見事に調和していました。

また、幕末から明治期にかけて栄えた大浦居留地の風景を描いた油絵もご持参いただきました。西洋人が住んでいた異国情緒あふれる街並みが、みずみずしい色彩で描かれており、当時の長崎の国際的な雰囲気が生き生きと伝わってくる素晴らしい作品でした。

これらの作品を通じて、長崎・佐賀地域の美術・工芸の歴史と、その独特の魅力を改めて実感することができました。同時に、これらの作品を大切に保管し、次世代に引き継いでこられた皆様の文化への思いにも深く感動いたしました。

美術品・骨董品は、単なる「モノ」ではありません。そこには、作り手の思いや、所有者の方々の人生の一コマが刻まれています。そして、時代を超えて受け継がれてきた技術や美意識、そしてその時代の空気感までもが凝縮されているのです。

私ども「日本中国美術骨董品アジアアート」は、そのような美術品・骨董品の持つ価値を正しく評価し、次の世代へと橋渡しをする役割を担っていると考えています。今回の鑑定会で出会った数々の作品も、新たな愛好家の元で大切に保管され、さらに次の世代へと引き継がれていくことを願っています。

最後になりましたが、今回の鑑定会にご来場いただいた皆様に心からのお礼を申し上げるとともに、次回の開催の際には、ぜひ再びお越しいただきたくお願い申し上げます。美術品・骨董品の世界は奥が深く、一期一会の出会いに満ちています。次回は、また新たな発見や感動が皆様をお待ちしていることでしょう。

また、今回ご都合が合わずにご来場いただけなかった方々にも、ぜひ次回はお越しいただきたいと存じます。美術品・骨董品は、その価値や魅力を実際に目で見て、手に取って初めて分かることも多くあります。専門家の目を通して、お手持ちの品の新たな魅力を発見する喜びを、ぜひ体験していただければと思います。

なお、鑑定会へのご来場が難しい方々のために、私どもでは出張査定サービスも行っております。ご自宅や美術品・骨董品の保管場所まで、無料で専門スタッフが伺わせていただきます。大切にされてきた品々の価値を知りたい、あるいは手放すことをお考えの方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

美術品・骨董品は、時代とともにその価値が変化することがあります。しかし、その本質的な美しさや歴史的意義は、時を超えて受け継がれていくものです。私たち「日本中国美術骨董品アジアアート」は、そんな時代を超えた価値を見出し、次の世代に繋げていく。そんな役割を担っていきたいと考えています。

今後とも、皆様の「美」との出会いのお手伝いができることを楽しみにしております。引き続き、ご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

敬具

日本中国美術骨董品アジアアート
代表 山本博史

お問い合わせ先: 日本中国美術骨董品アジアアート
〒810-0013 福岡県福岡市中央区大宮2-6-19 
アリエス平尾第二ビル1階
TEL:092-534-8188




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