掛け軸を所有していて、その価値を知りたい、高く売りたいと考えている方へ。
大切な掛け軸を、安心して売却したいですよね。
しかし、掛け軸の買取相場は、作家や状態、表装など、様々な要素によって大きく変わります。

「自分の掛け軸は一体どれくらいの値段で売れるんだろう。」
「高額で売れる可能性はあるのか。」
そんな不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、掛け軸の買取相場について、有名作家や状態、表装など、高額買取につながるポイントを解説していきます。

掛け軸買取相場を左右するものは？

掛け軸の買取相場は、作家、状態、表装など、様々な要素によって決まります。
特に有名作家の作品は高額買取が期待できますが、状態や表装によっても値段は大きく変わります。

作家
作家は、掛け軸の買取相場を大きく左右する要素の1つです。
特に、有名作家の作品は高額で取引される傾向があります。
例えば、伊藤若冲や尾形光琳など、歴史的に名高い作家の作品は、数千万円から数億円という高値で取引されることもあります。

状態
掛け軸の状態も、買取相場に大きく影響します。
状態の良い掛け軸は、当然ながら高額で取引されます。
しかし、経年劣化による汚れやシミ、破れ、虫食いなどのダメージがある場合は、買取価格が大幅に下がる可能性があります。
特に、表装の痛みは、作品の価値を大きく下げてしまうため注意が必要です。

表装
表装は、掛け軸を保護する役割を果たすだけでなく、その美観を左右する重要な要素でもあります。
表装の素材や仕立てによって、作品の価値が大きく変わる場合があります。
例えば、高級な絹や金糸を使った表装は、高額で取引される傾向があります。
一方、安価な素材や簡素な仕立ての表装は、買取価格が低くなる可能性があります。

高価買取されやすい掛け軸とは？

高額買取が期待できる有名作家を具体的に紹介し、それぞれの作風や代表作、買取相場について詳しく解説します。
あなたの所有している掛け軸がどの作家のもので、どれくらいの価値があるのか、理解できるようになるでしょう。

伊藤若冲
江戸時代の絵師で、写実的な花鳥画を得意としていました。
代表作に「動植綵絵」や「群鶏図」などがあります。
近年、若冲の作品は人気が高まっており、高額で取引されています。
本物の伊藤若冲の掛け軸であれば、数十万円から100万円以上の高額買取も期待できます。

尾形光琳
江戸時代の絵師で、琳派の祖として知られています。
華麗な装飾と写実的な描写を融合させた作品を多く残しています。
代表作に「伊勢物語八橋図」や「松の図」などがあります。
光琳の作品は、美術史的な価値も高く、数千万円から数億円という高値で取引されることもあります。

渡辺崋山
江戸時代の画家で、人物画や風景画を得意としていました。
代表作に「鷹見泉石像」や「月下鳴機図」などがあります。
崋山は、写実的な描写と豊かな色彩感覚で知られており、作品は高い評価を受けています。
崋山の掛け軸は、数十万円から数百万円という高額で取引されることが多いです。

川合玉堂
明治から昭和時代の画家で、日本画壇を代表する巨匠の一人です。
写実的な風景画や花鳥画を得意としていました。
代表作に「行く春」や「渡頭春色」などがあります。
玉堂の作品は、その美しさから高く評価されており、高額で取引されています。
場合によっては、500万円以上で買い取ってもらえることもあります。

竹久夢二
大正から昭和初期の画家で、美人画を得意としていました。
代表作に「黒船屋」や「待ち合わせ」などがあります。
夢二の作品は、大正ロマンを象徴するものであり、現在でも人気が高く、高額で取引されています。

呉昌碩
清末から民国時代の中国の書画家です。
書、画、印、詩の四絶に長じ、近代中国画壇の巨匠とされています。
呉昌碩の作品は、その力強さと繊細さを兼ね備えた独特の表現で高く評価されています。
日本国内でも呉昌碩の中国掛け軸は、数百万の高値がついた実績があります。

まとめ

この記事では、掛け軸の買取相場について、作家、状態、表装など、高額買取につながるポイントを解説しました。
有名作家の作品は高額買取が期待できますが、状態や表装も重要な要素となります。
自分の掛け軸がどのくらいの価値があるのか、少しでも不安な方は、専門業者に相談してみることをおすすめします。