日本人形買取相場と高く売る3つのコツ|種類別の解説
最終更新日:2024年12月17日

「思い出の詰まった日本人形を、大切に手放したいけど、価値がわからない…」
そう思っていませんか。
日本人形は、長い歴史を持つ日本の伝統工芸品であり、その美しさや芸術性から、古今東西多くの人々に愛されてきました。
しかし、時代と共に価値観も変化し、かつては大切に飾られていた日本人形も、現代では置き場所に困ったり、処分に悩んだりする方も少なくありません。
大切な思い出の詰まった日本人形を、ただ捨てるのは忍びない…そんな思いを抱えている方もいるかもしれません。
今回は、日本人形を売却したい方のために、日本人形の買取相場や種類別の価格、高く売るためのコツ、業者選びのポイントなどを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、みなさんも安心して日本人形を手放すことができるはずです。
目次
日本人形の買取相場
日本人形の買取相場は、種類や状態、作家、時代によって大きく異なります。
ここでは、代表的な日本人形の買取相場について、具体的な例を挙げながら解説していきます。
雛人形
雛人形は、女の子の健やかな成長を願い、3月3日のひな祭りに飾られる伝統的な人形です。
一般的に、昭和レトロな雛人形や、現代の有名作家による雛人形は、人気が高く、高値で取引される傾向があります。
例えば、江戸時代後期の雛人形や、人間国宝の作品であれば、数百万円の価値がつく場合もあります。
一方、大量生産された現代の一般的な雛人形は、数千円から数万円程度の買取価格になることが多いでしょう。
五月人形
五月人形は、男の子の健やかな成長を願い、5月5日の端午の節句に飾られる伝統的な人形です。
五月人形は、兜や鎧、武者人形など、様々な種類があります。
特に、江戸時代の鎧や兜は、歴史的価値が高く、高額で取引されることがあります。
現代の五月人形でも、有名作家や伝統工芸士の作品は、高値で取引されることが多いですが、一般的な五月人形は、数千円から数万円程度の買取価格になることが多いでしょう。
御所人形
御所人形は、平安時代の貴族の装いを模した、優雅で美しい人形です。
特に、江戸時代後期から明治時代にかけて制作された御所人形は、伝統的な技術と美意識が凝縮されており、高値で取引されることが多いです。
有名作家の作品であれば、数百万円を超える価格で取引される場合もあります。
市松人形
市松人形は、江戸時代に流行した、赤ちゃんの顔をした人形です。
市松人形は、その愛らしい表情と、伝統的な衣装から、多くのコレクターに愛されています。
特に、明治時代や大正時代に制作された市松人形は、希少価値が高く、高値で取引されることがあります。
奈良人形
奈良人形は、奈良県で作られる伝統的な人形です。
奈良人形の特徴は、素朴で温かみのある表情と、鮮やかな色彩です。
特に、江戸時代後期から明治時代にかけて制作された奈良人形は、古美術としての価値が高く、高値で取引されることがあります。
博多人形
博多人形は、福岡県博多で作られる伝統的な人形です。
博多人形の特徴は、その可愛らしい表情と、カラフルな色彩です。
博多人形は、お土産としても人気がありますが、伝統的な技術で作られた博多人形は、古美術としての価値も高く、高値で取引されることがあります。
こけし人形
こけし人形は、東北地方で作られる伝統的な木目込み人形です。
こけし人形は、そのシンプルな造形と、個性的な顔立ちから、多くのコレクターに愛されています。
特に、明治時代や大正時代に制作されたこけし人形は、希少価値が高く、高値で取引されることがあります。
その他の人形
上記以外にも、多くの種類の日本人形が存在します。
例えば、木目込み人形、創作人形、ガラス人形、陶器人形などです。
これらの日本人形も、種類や状態、作家によって買取価格は大きく異なります。

高く売れる日本人形の特徴とは
では、どのような日本人形が高く売れるのでしょうか。
高く売れる日本人形には、いくつかの共通点があります。
江戸時代以前に作られた古いもの
江戸時代以前の人形は、現代では非常に希少価値が高く、高額で取引されることが多いです。
特に、江戸時代の初期に作られた人形は、歴史的価値も高く、数百万円以上の価値がつく場合もあります。
有名作家や人間国宝が手がけた作品
有名作家や人間国宝が手がけた作品は、その技術力や芸術性から、高値で取引されることが多いです。
特に、現代では入手困難な、希少な作品は、高額で取引される可能性があります。
付属品が揃っているもの
箱や説明書、保証書などの付属品が揃っているものは、状態が良いと判断され、高値で取引されることが多いです。
付属品が揃っていることで、人形の価値がより明確になり、買い手の安心感も高まります。
状態の良いもの
状態の良いものは、高値で取引されることが多いです。
特に、汚れや傷がないものは、価値が高いと判断されます。
入手経路がはっきりしているもの
入手経路がはっきりしているものは、その歴史や provenance (来歴) が明確になるため、高値で取引されることがあります。
例えば、家伝の品や、有名なコレクターから譲り受けたものなどは、価値が高いと判断される可能性があります。

日本人形を高価買取してもらうための3つのポイント
日本人形を少しでも高く売りたいと思う方は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
箱や付属書類を揃える
日本人形は、箱や説明書、保証書などの付属品があることで、価値が高まります。
そのため、処分する際には、箱や付属品を捨てずに、一緒に保管しておきましょう。
もし、箱や付属品が紛失してしまっている場合は、買取業者に相談してみましょう。
直射日光と湿気を避ける
日本人形は、直射日光や湿気に弱いため、保管場所には注意が必要です。
直射日光に当たると、人形の色が褪せてしまったり、変色したりする可能性があります。
また、湿気の多い場所に保管すると、カビが生えてしまう可能性があります。
そのため、日本人形は、直射日光が当たらない、湿気の少ない場所で保管するようにしましょう。
自分で修理をしない
日本人形が壊れてしまった場合、自分で修理しようとするのは避けましょう。
素人による修理は、かえって人形の価値を下げてしまう可能性があります。
もし、人形が壊れてしまった場合は、専門の修復業者に相談しましょう。
まとめ
今回は、日本人形の買取相場や種類別の価格、高く売るためのコツ、業者選びのポイントについて解説しました。
日本人形を売却する際には、まず種類や状態、作家などを確認し、買取相場を調べることが大切です。
また、箱や付属品を揃え、直射日光や湿気を避け、自分で修理をしないなどのポイントを押さえれば、より高値で売却できる可能性があります。
大切な思い出の詰まった日本人形を、適切な方法で手放すことで、新たな章を始めることができるでしょう。