掛け軸の値段は何で決まる?査定時のチェックポイントと合わせてご紹介!
「掛け軸を売りたいけれどどうすれば良いのか」
「掛け軸の値段は何で決まるのか」
掛け軸の売却を検討している方で、このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
今回は、掛け軸の値段は何で決まるのか、査定時のチェックポイントと合わせてご紹介します。
目次
掛け軸の値段や価値を決める「作者」の重要性
掛け軸の価値を判定するには、まず作者の知名度と技術が重要な要素の1つです。
名高い作者による掛け軸は、その芸術的価値や希少性により高価で取引されることが一般的です。
例えば、博物館級の名作は市場にほとんど出回ることがなく、その価値は金銭では計れません。
単純な構図の作品であっても、名手による筆遣いや色使いには独特の迫力があり、見る者の心を強く惹きつけます。
一方で、贋作や模造品は、一見すると本物に近い技術で制作されているかもしれませんが、本物の作品と比較すると明らかに迫力が欠けています。
本物の掛け軸には見られる独特の風格や深みがあり、それは贋作には真似できないものです。
そのため、たとえ歴史的背景を持つ作品であっても、贋作であれば価値は極めて低い、または無価値と評価されることも少なくありません。
「保存状態」と「表装」が値段に与える影響
掛け軸の価値や値段を左右する重要な要素として、保存状態と表装があります。
これらは掛け軸の見た目だけでなく、その保存性にも直結するため、非常に重要です。
保存状態や表装に関する3つのポイントを確認していきましょう。
保存状態の影響
掛け軸は紙や布でできているため、保存状態が価格に大きく影響します。
日本の高温多湿な気候は、掛け軸にとって厳しい環境であり、カビや虫食い、変色といった問題が起こりやすいです。
特に、カビが生じると掛け軸の絵や文字が見えにくくなり、その美観だけでなく価値も著しく下がってしまいます。
保存状態が悪いと、たとえ高名な作者の作品であっても、価格が大きく下がることがあります。
表装の質とその影響
掛け軸の表装は、その外観を保護・修繕する重要な役割を持っています。
表装には機械表装と伝統表装の二種類があり、特に職人による手作業の伝統表装が行われた掛け軸は価値が高まります。
表装の工程は、掛け軸に新しい命を吹き込むとも言えるため、その質は掛け軸の値段を左右する大きな要素です。
例えば、使用される裂地の質や種類(金襴や緞子など)が異なると、それだけで価格が大きく変わることがあります。
表装の選び方と時代背景の考慮
掛け軸を再表装する際には、その時代背景や描かれた状況を考慮し、掛け軸に最も適した方法で行う必要があります。
適切な表装を施すことで、掛け軸の価値は格段に向上し、美観だけでなく価格も高まることが期待できます。
高額買取を目指すためのポイントはある?
掛け軸の買取価格を最大化するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
これらを押さえることで、高額買取の可能性が高まります。
具体的な3つのポイントを確認していきましょう。
木箱の重要性
掛け軸は通常、木箱に収められて保管されます。
この木箱が、掛け軸の価値を証明するための重要な役割を担っています。
木箱には作家のサインや作品のタイトルが記されており、これがあると買取時の評価が格段に上がります。
鑑定書の有無
掛け軸の価値を証明するもう1つの重要な要素は、鑑定書の有無です。
特に有名作家による作品の場合、鑑定書が付いていると、その真正性が保証され、買取価格が高くなる傾向にあります。
偽物が多く出回っている市場において、鑑定書は本物であるという確かな証明となります。
保存状態の良さ
掛け軸は紙や布でできているため、シワやシミ、カビなどが価格に大きく影響します。
保存状態が良好で、見た目にも美しい掛け軸は、買取市場で高く評価されます。
特に、保存が難しいとされる掛け軸の中で状態が良いものは、希少価値があります。
これらのポイントをしっかりと把握し、適切な保管と管理を行うことで、掛け軸の買取価格を最大限に引き上げることが可能です。
まとめ
この記事では、掛け軸の価値を左右する「作者」の重要性、掛け軸の「保存状態」と「表装」が値段に与える影響、そして高額買取を目指すためのポイントについて解説しました。
掛け軸の選び方や価値評価において重要なのは、作者の知名度・保存状態の良さ適切な表装・木箱や鑑定書の有無ですので、必ず確認しましょう。