目貫 古後藤金無垢地容彫二疋獅子図目貫



古後藤二匹獅子図金無垢地目貫(特別保存刀装具鑑定書付)をお買取しました。室町時代〜安土桃山時代の古後藤(後藤上三代)の作です。後藤家を代表する二匹獅子図で金無垢地、獅子の表情、爪の鏨による毛彫、細部の仕上げ、等どこをとっても最上級の作域です。



後藤家の代表する図案「龍図」と双璧の「獅子図」。この獅子図にも「一匹獅子」、「二匹獅子」、「三匹獅子」、とありますが私的にはこの二匹獅子が最も構図的に優れていると思います。また有名で高価なため偽物が多く、本作のように鑑定書が付く作品はなかなか目にする事はありません。

後藤家は室町時代より江戸時代末まで続く刀装金工界で最も有名で権威のある家系で、代々、時の権力者である「足利氏」、「織田氏」、「豊臣氏」、「徳川氏」、に仕え宗家、分家等が刀装金工界を牽引していきます。分派したのは五代徳乗からで14家に分かれました。これら分家は脇後藤などと呼ばれます。なかには後に金座や分銅役所の仕事を請け負い、江戸時代の財政界にも大きく関わっていく分家も現れました。また本家の四代光乗は信長、秀吉の大判や分銅の製造を担ったと云われています。



本作は後藤家のなかでも、日本美術刀剣保存協会が特に上手で貴重な古後藤(後藤上三代)作と極めていることから出来の良さは疑いようがありません。ちなみに古後藤には現存する在銘品はほぼ無いと云われています。重要刀装具鑑定もじゅうぶん合格できる要素を持つ博物館級の逸品だと思われます。

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