伝埋忠重義丸形両櫃鉄磨地菊水図透かし鐔

江戸時代中期、伝埋忠重義丸形両櫃鉄磨地菊水図透かし鐔です。精巧且つ緻密な菊水を透かし技法で表現した大変上手な鐔です。

まず驚かされる事が、菊紋が十六菊である事です。この鐔の制作時期である江戸時代に十六菊の製品を製造、使用、出来るのは皇室のみ、他の者が製造、使用すれば、死罪にもなりかねない時代、よって必然的にこの鐔は皇室の求めによって作られた大変貴重な鐔である事が確定すると思われます。また制作者は当時の鐔の第一人者である刀装金工で刀工としても名を馳せた埋忠重義の手による作品となっています。この作域で無銘なところからも皇室におさめらた所謂「御物」だと思われます。

埋忠家は、三条小鍛冶宗近の末裔と称した一族で、安土桃山時代に活躍した二十五代埋忠明寿が特に高名です。明寿は信家、金家、と並んで桃山時代の三代名鐔工の一人され、鐔工だけではなく刀工としても、弟子に新刀最上作、最上大業物刀工の初代忠吉や会津政長等がいます。この明寿の弟が本作者の埋忠重義となり、一流の鐔工で、刀工としても新刀上々作、業物刀工として多方面に活躍しています。

本作は稀にみる上手の透かし鐔で「御物」として博物館等にあってもおかしくない名品となっています。

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2018-08-19T12:52:56+00:00