中国端渓麻仔坑硯

中国端渓硯のなかでも麻仔坑で採掘された硯石による作品です。こちらは中華民国時代に作られた仿古硯になります。仿古硯とは古きをまねた硯です。このような形は太仔(史)硯(たいしけん)といい、中国北宋時代からある様式です。清朝期において硯の高さは身分の高さを表します。

また硯には大きく日本の物と中国の物があります。もらったものや遺品などではその区別さえ分からないことがあります。硯の評価では、硯材・文様・作られた時期が重要となります。中国端渓の良質な硯材はすでに枯渇しており現存する作品のなかには大変高額なものが存在します。

 

 

2020-07-14T19:02:46+09:00