鐔 伝京透かし菊花形両櫃鉄磨地八重菊図鐔



鐔 伝京透かし(鑑定書付)をお買取しました。江戸時代中期に造られた鉄磨地八重菊花形両櫃透かし造りで直径8.3cmの京透かし鐔です。



希少な大型鐔で京透かしのなかでも大変手の込んだ上手、保存状態も良く鉄地の醍醐味である奥の深い黒錆が綺麗についている白眉品です。

京透かし鐔とは、またの名を「平安城透かし鐔」と呼ばれ、山城国(現京都府)で室町時代より造られた優雅で精巧な透かしを鐔全体に施し、厚みはやや薄手、耳は角耳小肉な物が多く、櫃穴は2つが形良く開けられ、在銘の物は無いとされています。また最も古い鉄の透かし鐔の流派で足利将軍家義教の好みに応じて造られた優美な作品が多いと伝えられています。

足利義教は室町幕府六代将軍で、金閣寺を建立したり、アニメの一休さんに登場することで有名な足利義満の子で、出家して義円と称し天台座主となっていましたが、兄の五代将軍義持の死後、くじにより後継者に選ばれ、還俗して将軍となりますが、48歳で殺されてしまった、喜劇と悲劇の将軍です。本作は江戸時代中期頃の作となります。この時代に京透かし鐔は全盛期を迎え洗練された構図で、繊細、優美な作品が多いといわれます。

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