【長崎県佐世保市買取】

こちらの金蒔絵野弁当箱お花見セットは、代々続く家業を営まれているご商家のお屋敷整理に入らせていただいた際に譲っていただきました。古いものがたくさんあって、一つ一つが思い入れのあるお品ばかり。ご家族の一員となってスタッフ総出でお屋敷整理と骨董品査定をさせていただきました。信じられないことですが、以前この辺りは見渡す限り農地だったそうです。佐世保市は海沿いの町ということで漁業も大変賑わっていたいたそうですが、それが明治の近代化を機に、造船の町となり炭鉱の町となり、その後、長崎県でも中心的な観光・商業の町へと大きく変化していったそうです。その時代の変遷をお聞きしながらだと作業の手は進まず、お品物の一品一品と時代の出来事が重なり合うとさらにお話しに聞き入ってしまいます。骨董業で長年やってきたスタッフが「おしゃべりばかりで今日は全然仕事にならないですね、骨董もできない人間になってしまいますよ」と、笑顔でご主人に話しかけると「それで良いんじゃないですか！決められた人生はつまらないというものですよ」とさらりと返されました。私たちは励みの言葉と受けとって作業を進めさせていただきました。