釜師佐藤清光作 万代屋鉄瓶
代々茶道をされているお家からお譲りいただいた鉄瓶です。おそらく未使用ではないかと思われるとても良い状態の逸品です。みなさま長く茶道をされており、買取査定にお伺いしたにもかかわらず、お茶を点てていただき、とても美味しいお菓子も出していただきました。作法も知らなくて茶道具の買取査定ができるのか、これはちょっと勉強しておくべきだった、と恥ずかしい思いをしました。ただお聞きした話しでは、弊社より先に出張査定に来てもらった買取業者様は、商品の取り扱いが雑で、さあっと見て全部でお幾らですね、といった対応だったらしく、さすがにそちらはお断りしたそうです。確かに置いてあった茶道具の桐箱の紐の結び方が素人っぽく、最近、誰かが触ったのだろうと感じていました。せっかく出張査定に呼んでいただいたのにご依頼者様に残念な思いをさせたのかも知れません。弊社スタッフには、茶碗は必ず両手で持つこと、そして道具を傷つけないよう腕時計や指輪などのアクセサリーは外すよう指導しています。初歩的な事柄ですがこれからも忘れずに心がけていきたいと思います。