小柄 注連縄図真鍮石目地銀色絵二所物小柄

注連縄図真鍮石目地銀色絵二所物小柄、笄です。大変貴重な短刀拵用の二所物で、真鍮地で仕立てられ、独特の作風を持ち松代金具と称されています。

二所物とは、装剣金具の小柄、笄、目貫の三種のうち同手で同図柄や関連性を持つ二種が揃う揃金具の呼称で、三種揃うと三所物、これに縁頭が加わると五所物と呼称されます。本作の様な時代金具の揃物は拵の老朽化に伴いバラバラになってしまい現存する物が少なくなっています。

松代拵、松代金具とは、江戸時代に信濃国(現長野県)の松代藩で造られた独自の作風を持つもので金具が全て真鍮で造られるのが特徴です。

江戸時代の松代藩といえば以前、大河ドラマで人気を博した「真田丸」や「六文銭の家紋」等で知られる日の本一の強者「真田幸村」の兄「真田信之」より十代にわたって幕末まで真田氏が藩主を務めた10万石を有する藩で、江戸時代末期には「信州松代藩の荒試し」を行うなど藩政時代を通して武芸を重んじた藩としても有名です。この松代藩で造られた装剣金具または拵は個人的に大変興味深い物です。

2018-08-18T16:54:21+00:00