本歌徳川将軍家殿中差黒蝋色鞘打刀拵をお買取しました。
徳川将軍家の葵紋
将軍家差料である葵紋散殿中拵で、柄前は頭が角製、縁は後藤本家の作になり、黒々とした赤銅魚子地に金地容彫で葵紋が彫られています。
後藤本家の三層紋目貫
目貫には三層紋目貫のいかにも後藤本家の作域となり、重量感のある赤銅磨地金環輪の鍔に、分厚い他に見ない出来の切羽で、巻糸までもが拵作成時のままにみられる貴重で傑出した拵に見受けられます。
後藤家とは室町時代から江戸時代まで足利、織田、豊臣、徳川と、時の最高権力者の装剣金工を勤め、17代にわたり活躍した格式の高い金工一門です。装剣金工の他ににも大判、小判の金工も任されていました。
後世に残したい貴重な品
本品には日本美術刀剣保存協会の保存鑑定書がついています。刀の刀身と違い、木製・布製等の部分が多い事から、保存が難しく、綺麗な状態で残る品が稀です。現存数が少ない貴重な品として、後世へと繋いでいかなければならないと考えています。
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